CMP/同意管理プラットフォームとは?日本で導入する必要性は?

広告
connect
この記事は約4分で読めます。

何もかもをサイト内のコードで実現することはもちろん可能なのですが、内製化するより外部ツールを使うことがコスト削減にもエンドレスなアップデート/不具合対応にもつながるものです。

今回は、プライバシー問題を起こさないための管理ツール、CMPについて解説します。

広告

CMPとは

Consent Management Platformの略です。
同意についてマネジメントしてくれるわけですが、ざっくりと、

データ取得・利用に関する情報を、
Webサイトおよびアプリ上のバナーやポップアップ等の形式で提供し、
同意を得た生活者のデータのみを広告配信やサイト改善などに活用するために
導入されるツール

のことを指します。
CMPが導入されたサイト/アプリでは生活者が自身のデータがどの事業者に何の目的で収集されているかを一覧で把握でき、自身の判断でデータ収集を停止することができます。

広告主や媒体社からしてみれば、CMPを通じて生活者に対するデータの透明性を担保することができます。

CMP導入イメージ

事例:メルセデス

プライバシーに対する意識が高いのはやはり海外企業、その中でも、自動車は感度が高い業界の一つです。

メッセージですが、

Cookieを使用することにより、お客様が当社のウェブサイトを最大限に活用できることが可能になり、同様に当社のウェブサイトもお客様に適したオファーや広告を表示できるよう継続的に改善されます。 私たちはお客様一人ひとりに合ったコンテンツや広告を当社のウェブサイト、そして外部のウェブサイトでも表示できるよう厳選されたパートナー(GoogleやFacebook、Salesforceを含む)と連携しています。 お客様はいつでも任意の同意を取り消すことができます。詳細情報と設定オプションは以下「設定」、そして当社のデータ保護方針よりご確認いただけます。

とのことで、ちゃんと読むと、承認してくれればいい感じの体験を提要できるよ、と書いてあります。

事例:OneTrust

CMPツールのサイトには当然CMPは導入されています。

メッセージですが、

当社では、当社ウェブサイトでの体験を向上させ、コンテンツや広告をパーソナライズする、また、トラフィックを分析するためにクッキーを使用しています。当社は、お客様の当社ウェブサイトのご利用に関する情報を、当社の広告、分析パートナーと共有しており、そのパートナーは、お客様が提供した他の情報や、お客様のサービス利用から収集した他の情報と組み合わせることがあります。当社ウェブサイトのクッキー設定をカスタマイズするには、[クッキー設定]をクリックしてください。

だそうです。
フラットに、クッキーの使い方を絞れますよ、のアピールですね。

CMPは必要なのか

CMPの必要性と導入目的

現状、日本における個人情報保護の流れ・社会的な機運・法的な規制はさほど強くはなく、今現状導入しなければならない環境ではないと言えます。

将来を見越して・・といっても、そこまで厳しくなるかどうかもわからない中でデータ取得量が減るリスクを冒す意味があるとすれば、それはひとえに

ポーズ

にほかなりません。
すなわち、私たちは生活者のことを考えて企業活動をしています、マーケティングにいそしんでいます、というアピールです。

かつ、合意してくれたなら合意してくれた内容はやっちゃうよグヘヘということでもありますが・・

CMPを誰から買うべきか

お金の話と労力の話の2面あるかなと思います。

ベンダーから直接購入する場合、お金については最も安くなることがほとんどです。
ランニングの費用もそうですが、初期費用・・導入のためのサポート費用が無償だったりします。なぜなら、導入しないことにはベンダー側のチャリンチャリンビジネスが回り始めようもないからです。

また、労力についてですが、そもそも様々なベンダーの話を聞き、えらぶのが結構めんどくさかったります。結局はツールの良しあしではなく担当者の付き合いやすさで決めてしまったり・・といった弊害も起こりやすいです。
導入時のサポートは手厚いものの、それはツールに関する導入サポートのみの話で、社内稟議を通すための資料作成や文言調整、今実施している広報活動や他に導入しているツールを踏まえたうえでの提案は、難しいことの方が多いです。

ベンダーではないところ、例えばコンサルや広告代理店から購入する場合、お金についてはベンダーから買うのと変わらないか、高くなります。
人件費がかかるから高くなるのは当然ではあるのですが、変わらない場合については”代理店がベンダーからキックバックをもらっている”からです。

・提示された価格はベンダーから直接買うのと同じ
・初期/月々/都度でフィーが発生
(・隠れてキックバックをもらっている)

みたいなパターンが一般的かと思います。

また、労力についてですが、代理店側を使えばいいので手を動かさずに済みます。かつ、代理店内で専門の人が出てきたとしても、通常コミュニケーションは普段通りのラインですのでストレスは少なめです。
その分のお金を払っている、と割り切りましょう。

どちらから買うかは、立場と金銭的余裕次第です。

タイトルとURLをコピーしました