2018年からの慧眼、電通グループとデータクリーンルーム

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日本で最も早くデータクリーンルームに手を出し、そして発展させ続けてきた第一委任者は電通グループ(広告代理店)です。電通 データクリーンルーム 積極的!!

ここでは、どうして電通グループがそういったアクションをとれたのか、これまでどんなことを成しえてきたのかを紹介します。

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電通グループのDCRに対する姿勢

DCR=Data Clean Roomです。

電通グループ:2018年当時は電通・電通デジタル、今であればセプテーニが加わります
電通社内に限らず、デジタル運用に携わる広告代理店の課題はシンプルで、工数が莫大な割に利益率引き下げの圧力が強い、これに限ります。

しかも、工数について、レポーティングやビッディングについてはAIやRPA、BIツールなどで自動化・効率化できているものの、広告を掲載する際の設定・入稿については、自動化にも限界が来ていました。。。労働集約型(ニアショアやオフショアの活用含め)のオペレーションでしかどうすることもできず、したがってもはやコストも下げようがない、という話です。

かつ、労働集約型のタスク、電通グループは人件費が比較的高い(給与が良い)ので、不利です。
フィーを下げ続ける戦いにはついていけない、その判断がありました。

フィーを下げ続ける戦いから逃げるためには、あきらめるか、バリューを発揮するしかありません。
そのバリューの発揮方法として電通グループが注目していた、今も積極的に取り組んでいるのが、当時最先端であったGoogle Ads Data Hubをはじめとするデータクリーンルームの活用です。

データクリーンルームを使うことで、分析に厚みを持たせ=電通でしかできないバリューを発揮し、フィーに見合う成果を提供する、それが、電通グループがDCRに注力した理由です。

電通グループの成果

これまでの、データクリーンルーム関連の歴史を振り返ります。

ADHのリリースが一番早く、おそらく2019年にはあったと思うのですが見つけられず・・
基本的に国内初は電通が抑えています。

終わりに

データクリーンルーム周りのソリューション開発・利活用事例創出は、電通が開拓した後にその他代理店が追従する形をとってきました。

直近で言えば、
電通デジタルと電通、複数のデータクリーンルーム環境を一元管理する「TOBIRAS」を開発
といった形で、複数データクリーンルームを統合的に管理できるスキームも構築されています。

今後も電通の動向には目が離せませんが、データクリーンルーム自体はある程度でそろっていますので、サイバーエージェント等その他代理店によるソリューション開発にも期待したいところです。

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