LINEのデータクリーンルーム、LINE Ads Data Hub LDHとは

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LINE Ads Data Hub、LDH。それが、Google Ads Data HubやFacebook/Meta Advanced Analytics同様、プラットフォーマーLINEのデータクリーンルームです。

この記事では、LDHで何ができるのか、特に他のプラットフォーマーのDCRと何が違うのかにフォーカスして解説します。

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データクリーンルームとは

詳細は下記記事にまとまっていますが、ざっくり、
プラットフォーマーごとに設計された、プライバシーに配慮している新たな広告効果可視化の仕組み・データを触れる環境
のことです。

LINE関連でユーザー単位のデータを触りたいのであればLDH、使うしかありません。

LDHの特徴

保持しているLINE関連データ

広告関連データとして、LINE広告、ポイント広告、News面topやTalk Head Viewなどが入っています。
入っていない広告で言えば、スタンプ広告です。今後追加予定はあるそうですが・・

また、広告以外のデータが入っているのがLDHの特徴です。
LINE公式アカウント、LINEチラシ、LINEで応募など、マーケティングキャンペーンで利用するような施策データも入っています。

ユーザーデータとしてはLINE広告で切れるようなものはすべて入っています。
デモグラフィック/性年代、サイコグラフィック/興味関心、エリア、デバイス、通信キャリアなど・・

ですので例えば、
・生活者との接点を増やしたい
・そのために友達追加を目的とした広告施策を実施する
ような場合に、

広告クリエイティブ×デモグラ・サイコグラフィックで、友達追加効率を検証
⇒ターゲティングセグメントの細分化・クリエイティブ配信の最適化に活用

広告施策で友達になっている(ブロックしていない)人に対しメッセージを複数配信
⇒継続友達率やメッセージ反応率(エンゲージメント)を分析しコミュニケーション最適化に活用

といった分析&アクションができるようになっています。

分析可能なユーザーデータ

プロダクトのデータは、基本的には何かしら接点のあるユーザーのみデータが取得可能です。
つまり、広告に接触していない・公式アカウントとも友達ではない・キャンペーンも関与していないユーザーのデータは取れないので、あとどれぐらいリーチさせるポテンシャルがあるのか、は見ることができません。

例で言えば、男性20-34歳・サッカー好き・高級志向の人の獲得単価が安かったとしても、その人たちのうち何%にリーチしているのか、あとどれくらい強化余地があるのか、はデータクリーンルームでは分からないわけです。

とはいえ、デモグラ×サイコグラフィック×接触クリエイティブ、であったり、デモグラ×外部データだったりは可能ですので、自由度は高いです。

外部データとのマッチングキー

LINEに登録するであろうデータはキーとして使えます。
スマホがほとんどですのでそのRDID、一部ユーザーで登録しているメールアドレス、本人確認でほとんど全員が登録している電話番号、です。
加えて、LINEの独自IDであるUIDを使うことになります。

UIDさえあれば、あるいは無数のRDIDさえあれば、広告など非接触者データも見ることができます。
広告代理店であれば自社DMPにそういったデータを貯めていますので、そのあたりは強いですね。

現状できないこと

公式アカウントとは関係ない、友達通しのやり取り(トーク内容)の読み取りはできません。
実は自社製品やTVCMが賞賛されているのではないか、という検証は、TwitterやInstagramであればデータクリーンルーム無しできますが、それはあくまで外に発信している内容だからこそ。
LINEのトークは完全に内向きですので、LINE社はそのデータを分析していたりするのですが、広告主・広告代理店では触ることはできません。

また、LDH分析結果の広告配信にも制約があります。
といいますか現状、LDHで分析したユーザーをそのままLINE広告・公式アカウントに連携することはできません。

また、N<20の結果も出せないため注意が必要です。
Google ADHではN<50でした。緩いです。

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